施設内ケアの現状と未来像についてお話しされたシンガポールのアッシシ・ホーム・ホスピスの医療部長ゴウ先生は、シンガポールでホスピスが取り上げられた時、初めは「死の場所」と誤解されたが、本来の活動が理解され、国からの支援も受けられるようになり、現在では、癌で亡くなる人の約4割がホスピスケアを受けていることを報告された。そして、施設内ケアが単独に行われるのではなく、在宅ケア、デイケアと一体となって、継続的にサービスが提供される時、患者のQuality of Life(QOL)を真に向上させることができると強調された。